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2015年8月9日日曜日

アール・デコ建築の粋 〜旧朝香宮邸の美と技巧を愛でる(第二弾インテリア編)〜

 東京都庭園美術館はアール・デコ展開催中。以前来た時(アール・デコ建築の粋 〜旧朝香宮邸の美と技法を愛でる〜)には建物内部の撮影ができず、フラストレーションが溜まったまま帰ったので、今回は出直しというわけだ。日によって写真撮影が許されていることを知った。今日はやっと心置きなく撮影できた。アンリ・ラパン、ルネ・ラリックなどのフランスのアール・デコ作品と、それを東京に移植して根付かせた日本の匠が出会うとこうなった。フランスのアール・デコと日本のアール・デコを楽しめる。いわばジャポニズムの里帰りだ。この展覧会、さすがにフランスからの訪問者が多い。若いフランス人の学生に感想を聞いてみた。「トウキョウという東洋の街でパリに出会った!」と。コメントが出来過ぎだ。まあ、まずは写真をお楽しみあれ。

ダイニングルーム
イヴァン=レオン・ブランシェの壁面レリーフ、ルネ・ラリックのシャンデリア

テーブルセッティング
黒のテーブルに白い食器と銀のカテラリーが素敵だ。


アンリ・ラパンの香水塔を背景に
セーブル製陶製



ホール
アンリ・ラパンの内装設計

ルネ・ラリック


ルネ・ラリックの玄関のガラスレリーフ
撮影者が真ん中で一生懸命身を細くして隠れているのがご愛嬌だが

 インテリアを彩るパーツはフランス直輸入のものが多いが、日本の匠の手になる作品がまた素晴らしい。フランスのアール・デコと日本のアール・デコのコラボレーションだ。


イヴァン=レオン・ブランショ作
大理石レリーフ「戯れる子供達」
マックス.アングラン作エッチングガラス扉



日本伝統の模様「青海波」






ラジエータグリルカバーなどの装飾金物達。

これらは宮内省内匠寮技手のデザインにより電気鋳造で作られた。居室や階段など館内のいたるところに施されており素敵なアクセントになっている。アンリ・ラパンの内装デザインの重要な構成要素になっている。

これらのオーナメントは日本の匠によるアール・デコ作品。こうして日仏両匠の見事なコラボレーションが全体の意匠をさらにエレガントなものに仕上げている。。



マントルピースカバー

「香水塔」上部装飾の内側にはランプが仕込んである。