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2011年12月6日火曜日

やっぱり紅葉は京都だ ー南禅寺、永観堂、哲学の道、法然院、真如堂、金戒光明寺ー




今回はいよいよ本丸、京都東山の紅葉の名所に出没。今年の紅葉は少し遅れ気味で、12月に入ってもまだ充分見頃だ。休日でようやく晴れ間が出たので、人出は多いが、まずまずこんなものだろう。この間の嵐山,嵯峨野ほどの混み様では無かった。

やはり、色鮮やかな紅葉、黄葉が錦織りなす東山ルートは京都の中でも黄金ルートだ。

まずは地下鉄東西線で蹴上下車。南禅寺の三門前の紅葉は今が最盛期だ。何時見ても素晴らしい。三門脇のオレンジっぽい紅葉は終わっていた。黒々とした門を背景にした紅葉のシルエットは最高なのだが,残念だ。人出も多いが、それがまたこの季節の景観のエレメントになっている。

永観堂は相変わらずすごい人出だ。紅葉と言えば永観堂,と言われるくらいだからその美しさ、色乗りの良さも第一級だ。それにしてもこの時期、拝観料が跳ね上がるのは如何なものか。しかし、中に入らずとも、白い壁沿いの錦秋を楽しめる。見返り観音も拝観もせずに、外からこの名高い紅葉を堪能した。

哲学の道はウン十年ぶりの散策。ここは疎水沿いの桜並木が有名である。あまり紅葉は多くないが、それでもチラホラと銀杏や紅葉が。山茶花も白やピンクの花が今を盛りと咲いている。あちこちでスケッチを楽しむ人々がいる。のどかな散歩道だ。

法然院は、ふだんは静かな境内が人で溢れていた。茅葺きの山門の苔と、その背景に赤や緑の錦が広がる。その写真を撮ろうと、大勢の人がカメラを構えている。人がいなくなるのを待ってシャッターを切ろうと待ち構えているが,それは無理な注文だ。この時期は人も情景の要素に取り入れたほうがいい。ここはそれほど紅葉の名所という訳ではないだろうが、落ち着いた佇まいが好ましい。

白川通を渡り、向かいの山へ登る。真如堂の紅葉はいつも素晴らしい。文句のつけ様が無い。ただ、五重塔を背景に、銀杏の黄色,紅葉の赤、常緑樹の緑が美しいアングルがあるのだが、今回は少し紅葉の鮮やかさがイマイチで一昨年見たときほどの感動に欠ける気がした。それでも永観堂と異なり、拝観料無しでこれだけの豪華な紅葉を楽しめるのはうれしい。

最後に、金戒光明寺へ回り,鐘突き堂から京都市街地を見渡したあと、山門脇の紅葉を楽しみにして石段を下る。紅葉は鮮やかに色づいて素晴らしかったが、あいにく山門が修復工事中で覆いが懸かっており残念。前回時間切れで頂けなかった御朱印をもらって帰った。よく歩いたが、気持ちのよい一日であった。

こうして今年は、花の寺三室戸寺の始まり、嵐山、東山諸寺、と京都の紅葉を満喫することが出来た。大和路の紅葉も捨てがたいが何しろ限られた時間に全てをまわることは不可能だ。次回の楽しみに取っておこう。


































(撮影機材はLEICA M9 Summilux 50mm F.1.4, RICOH GXR+Tri-Elmar 16-18-21mm.)